皮膚が寒さを感じると体温調節に係る動静脈吻合「どうじょうみゃくふんごう」(AVA)という
特別な血管が働きます。
通常の血管は、動脈→毛細血管→静脈を通って心臓に戻りますが、
動静脈吻合は動脈と静脈と直接つながっているやや太い血管です。
栄養や酸素を運ぶ役割ではなく、体温調節が仕事となり、手足の末端などに存在します。
寒くなると収縮して抹消への血流を減らし、身体の熱が手や足を通じて逃げるのを防ぐのです。
これが抹消部分の「冷え」となります。
でも、手足などの冷えた部分を温めると良いという訳ではないのです。
身体には冷たいと感じる「冷点」と熱いを感じる「温点」があります。
防御機能を高めるために冷点は温点の10倍ほど多く身体に存在しているそうで、
冷点の感度が高い場所は、「首」や「顔」。
その場所を上手に温めて身体の体温を効率よく上げていけば、
動静脈吻合の収縮を防げられるということになります。
そのため、首マフラーなど首を温めたり、マスクなどは有効なのだそうです。
首マフラーをして手の血流がアップしたというデータもあるようですよ。
足先や手先の血流不足を防ぐ寒さ対策の1つですね。
また、ホッカイロを骨盤の仙骨に貼ったり、肩甲骨と肩甲骨の間に貼ったりすると
身体全体が温まりやすいとも言われています。
寒暖の差が10度以上あると腸の動きが鈍り、免疫力が落ちてきますので
身体を冷やさない対策、これから重要になりますね。