スマートフォンを使用すると脳の前頭前野の血流が低下すると東北大学の研究でわかったそうです。
前頭前野とは、脳の中の脳であり、記憶する、感情をコントロールする、考えるなどの重要な働きを司っています。
衰えてくると、物忘れが増えたり、感情的になる、考えられない、キレる、やる気の低下につながります。
この前頭前野が活性することが大切なのですが、
スマートフォンを使用すると学力低下や前頭前野の発達に悪影響を及ぼしていると推察されるそうです。
実験で、調べものにスマートフォンを使った場合と辞典を使った場合とで、
前頭前野が活発に動いているか(血流量などで測る)
調べたところ、スマートフォンの方がたくさん調べられた割には、前頭前野の活性は全くないことがわかりました。
さらに対面ミーティングとネットミーティングでの前頭前野の活性を見ると、やはり、
ネットミーティングの方が前頭前野の活性は見られないそうです。
また、スマートフォンを使ってメールするのと実際に自分で書くのでも違うとか・・・
これらは、調べれば簡単にスマートフォンは、検索でき、考えることがなくなってしまったことが原因です。
対面ミーティングとネットミーティングでの違いが何か調べてみると
対面の場合は、場の空気を読んだり、目の前に人がいると先を読んだ行動をとったり、
コミュニケーションを円滑にしようと
より努力を行うことが前頭前野の活性につながっているようです。
スマートフォンに限らず、エスカレーターやお掃除ロボットなどの進化に伴い
私達の活動量の低下からの脳への感覚刺激の減少も問題ですね。
特に、トイレが和式から洋式が当たり前になってきたために、「しゃがめない」。
ドアノブがレバー式になっため、「雑巾が絞れない」。
このように便利になった分、失われるものも大きいです。
そういった子どもたちが増えている現実とどう向き合っていくかが課題ですね。