オリンピック選手だった室伏広治さんも取り入れていた「ハイハイトレーニング」。
赤ちゃんが生まれてから1歳になるまでに覚えていく運動能力ですが、
体幹機能を高め、四肢の使い方、背骨との連動など様々な動きをスムーズに行う
人間の効率的な動きを習得する大切な動作なのです。
しかし、最近、そのハイハイ期が少ない子が増えてきています。
「転んだ時に手が出ない」
ハイハイをあまりしていないと、とっさに転んだ時に手で支えるという感覚が弱く
顔をケガをするリスクが高くなるそうです。
また、体幹が発達していないため、ボールを投げたり、
走ったりするのが苦手と言った場合もあるそうです。
WHOのガイドラインに1歳以下の赤ちゃんの運動基準が下記のように示しています。
〇1日に数回、様々な形で運動すること。
〇床の上でコミュニケーションを伴う遊びをすることが特に良い。
〇運動時間は多ければ多いほど良い。
〇まだ自分で移動できない赤ちゃんの場合には、1日に少なくとも合計30分以上の
うつ伏せタイムを設ける。
〇1日に1時間以上、同じ姿勢(ベビーカー、いす、抱っこ紐、おんぶ紐など)が続かないようにする。
ハイハイの前にも「うつぶせ」という姿勢の動きも大切になってきます。
頭を持ち上げる動作や背中を反らす背骨の動き。さらに腕や肩のトレーニングもしているのですよ。
体幹を高めるためにも大事な動きなので「ハイハイ」は、通常のトレーニングでも使われています。
お子さんが小さかったら親子でハイハイで追いかけっこをしたり、手押し車をしたりして
遊びながら取り入れて下さい。
またトレーニングでは、四つ這いになり、四肢を動かす動作を取り入れると良いですね。
体幹が安定すると四肢は楽に動かせ、肩こり、腰痛の改善にもつながりますよ。