リラクゼーションってたまに聞くけど実際はなんのこと?
リラクゼーションとマッサージって違うんだっけ?
あなたは今、そんなふうに考えていませんか?
リラクゼーション(relaxation)は、そもそも「気晴らし」「緩和」を意味する英語の名詞。(※)ただ日本ではもみほぐし、エステでの脱毛やトリートメントなど幅広い「施術」のことを意味するのが一般的です。
この記事はリラクゼーションとは何か。リラクゼーション(施術)の方法と種類。さらにマッサージとリラクゼーションの違いについて解説します。
最後まで読んでリラクゼーションを理解すると行きたくなるかもしれません。そこで最後にリラクゼーションサロン検索・予約の専門サイト『EPARKリラク&エステ』へのリンクをご用意しました。お近くのリラクゼーションを探してみてください。
リラクゼーションを理解し、より健康な毎日を過ごすため、この記事が役立てば幸いです。
※relaxationは英語発音が[riːlakˈseɪʃ(ə)n]。カタカナで表記すると本来は「リラクセーション」の方が近いです。ただ一般的にはリラクゼーション=relaxationとされています。 |
1.リラクゼーションとは
日本でリラクゼーションが意味することは2つ。もみほぐし、エステ、スパなどの「施術」。そして多幸感を特徴とした「リラックス状態」のことです。
1-1.施術としてのリラクゼーション
肉体的、精神的な緊張をほぐし、リラックスさせる行為・施術をリラクゼーションといいます。
脱毛、リンパトリートメント、アロマ施術などのエステ行為。もみほぐし、リフレクソロジー(足つぼ)、整体、カイロプラクティックなど種類は多岐にわたります。
これらから、法律が定める意味での「マッサージ」を抜いたもの全てがリラクゼーションです。
マッサージとリラクゼーションの違いについては4章でご説明します。
1-2.状態としてのリラクゼーション
心も体も緊張から解き放たれることもリラクゼーション(状態)といいます。
この状態は自律神経の交感神経と副交感神経のうち、副交感神経が優位になることを指しています。
昼間活発に活動している状態の時や緊張状態で優位になるのが交感神経。一方で就寝時間が近づくにつれて体がリラックスモードになってくると、優位になるのが副交感神経です。
自律神経はこの交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。不規則な食生活、長時間の労働、その他のストレスに囲まれるとこれが崩れてしまいます。
交感神経が優位になりすぎると、緊張状態が続き、結果、疲れが残ってしまうことや、ゆっくり眠ることができなくなることがあります。
心身が休まるリラクゼーション状態になるための方法は皆さん異なります。
前述の施術(リラクゼーション)のうち、自分がリラクゼーション状態になるのにどれが効果的かを、色々と試してみることをおすすめします。
2.リラクゼーションの種類
リラクゼーションとされるものの中で、主なものを網羅的にご紹介します。
リンパマッサージ
リンパマッサージは体のリンパ管に合わせて行う施術です、
リンパの流れが改善し、溜まった老廃物が排出されやすくなります。そのため、体調の改善やむくみの解消が期待できます。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
関連記事整体
整体はよく目にしますが、はっきりとした定義がないリラクゼーションです。
カイロプラクティックなどの民間療法(施術)から、鍼灸やあん摩マッサージ指圧などの国家資格の施術を含むことがあります。(整体サロンのメニューとしてそれぞれの施術があり、セラピストが国家資格者の場合には治療としてそれらを行うことがあります)
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
関連記事エステ
エステはフランス語のエステティック(Esthétique)から来ている日本独特の略語です。
エステティックサロンで行われる美容施術全般を指しています。脱毛・痩身という目的のために手技や機器を使用します。
顔を中心に行うフェイシャルエステ、結婚式前にトータルで美のレベルアップを目指すブライダルエステという区分けもあります。
また施術メニューにはアロママッサージやリンパマッサージも取り入れられています。
足つぼマッサージ/リフレクソロジー(リフレ)
手・足・耳などにある「反射区」というポイントを刺激することで、対応する体の器官を活性化させるリラクゼーションです。
体が本来持つ自然治癒力を高め、血行促進・免疫力アップ・疲労回復などの他、深いリラクゼーション効果ももたらします。
「英国式」「台湾式」と大きく2種類に分かれており、圧が弱い英国式の方が、よりリラクゼーション効果が高いとされています。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
関連記事フットケア
いわゆる魚の目を除去する、そして足全体を健やかに整えるリラクゼーションがフットケアです。
主に靴と足のずれから来る症状の改善を目指します。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
関連記事ヘッドスパ
頭皮の汚れを落としながらもみほぐすリラクゼーションです。「ヘアケア」と「顔・頭の疲労回復」に効果的です。
主にヘアサロンで洗髪時に行われ、オプションとして選べるサロンもあります。ヘアカットはしない専門サロンもあります。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
関連記事ドライヘッドスパ
ドライヘッドスパは水やオイルなどを使わずに頭をもみほぐします。無水ヘッドスパともいいます。
「施術中に寝落ちする」と話題になり、サロンによっては予約が数ヶ月待ちということも。今では全国に、多くのドライヘッドスパ専門店がオープンしています。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
関連記事タイ古式マッサージ
「2人で行うヨガ」「世界一気持ちいいマッサージ」ともいわれるのがタイ古式マッサージです。
足先から頭までをじっくりとほぐし、伸ばし、整えるという総合的な施術です。ゆったりとしたリズムとソフトな刺激は心と体に究極のリラクゼーションをもたらすともいわれています。
またリラックス感が得られるだけではなく、タイの保健省の調べにより、頭痛、肩こり、腰痛、生理痛、冷え性など、数十種類もの症状に効果的だと医学的に証明されています。
タイ古式は現代病対策となる「予防医学」としても注目を浴びています。
産前マッサージ(マタニティマッサージ)
赤ちゃんを生む前の母体を癒すのがマタニティマッサージやマタニティエステといわれるものです。
安定期に入ってからのマタニティケアのひとつとして取り入れる方が多いリラクゼーションです。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
関連記事産後マッサージ
産後マッサージは主に2つのリラクゼーションを指します。ひとつは出産後、大きく広がった骨盤を正常な位置に戻す骨盤矯正。
もうひとつ、全身のトリートメントも行う方が多いようです。
アロマオイルでの施術、育児から離れて時間を過ごすことそのものもリラクゼーション(効果)が期待でき、気分がリフレッシュできることでしょう、
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
関連記事クイックマッサージ
10分間や20分間と短時間にもみほぐしやつぼ押しをするリラクゼーションです。お値段も格安なのが特徴です。
リラックス、ストレス解消が目的です。4章でも説明しますが、国家資格が必要なマッサージとは一線を画することを明確にする必要があるため、看板やサロン内では「マッサージ」という表現を使っていないことが多いです。
整骨院、接骨院などで、「クイックマッサージ」をメニューにしていることもあります。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
関連記事3.リラクゼーションの資格について
リラクゼーション(施術)の資格は全て民間資格です。人体を直接操作する行為(医療類似行為)を行う中で国家資格になっているものはあん摩マッサージ指圧師、鍼師、灸師、柔道整復師の4つだけです。
リラクゼーションによってはしっかりと体系化されており、学校が存在し、資格取得が簡単ではないものもあります。ただ同じリラクゼーションでも複数の資格が存在するものもあります。
まずリラクゼーションは民間資格者が行うという前提で、施術を受けましょう。前もって行くサロンやスタッフの資格や施術歴を確認することもおすすめです。
4.リラクゼーションとマッサージの違い
リラクゼーションの中で癒し目的ではなく、体の疲れや不調の改善を目指すものは、一般的に「マッサージ」と認識されているかもしれません。
マッサージは国家資格者だけが許されれる行為
しかしリラクゼーションとマッサージは本来異なるものです。なぜなら法律上は、マッサージは国家資格の「あん摩マッサージ指圧師」が行う治療・療法と定義されているからです。リラクゼーションで「これはマッサージです」といって施術を行うと違法になります。
マッサージには血液の循環を促し新陳代謝をよくする作用があるといえるので、以下のような症状改善に効果を発揮します。(※あん摩マッサージ指圧師」以外の方が行うリラクゼーション施術では効果があるとはいえません)
●不定愁訴症候群:肩こり・頭痛・腰痛・冷え・だるさなど
●内因性の疾患:神経痛・リウマチ・脳卒中後遺症など
●外因性の疾患:関節の変形・捻挫の後遺症など
マッサージは健康保険が適用され、医療費控除も行える
マッサージでは一定の場合に健康保険が適用されます。費用を下げることができ、医療費控除も行えます。
マッサージで健康保険が適用されるのは、以下の3つの条件を満たす場合です。
- 医師による理学療法の代替手段として、筋麻痺・関節拘縮の症状改善のためにマッサージを受けることを、医師が必要と認めて同意すること
- 国家資格を持ったマッサージ師が、制限されている関節可動域の拡大と筋肉増強を促し、症状の改善を目的として行う医療マッサージであること
- 初回申請時に医師の同意書を提出し、継続する場合6ヶ月ごとに医師の文書による同意を得ること
健康保険が適応される病名例は次のようなものです。
- 筋麻痺
- 関節拘縮
整体などのリラクゼーションサロンに「あん摩マッサージ指圧師」が在籍している場合もあります。その場合には看板に保険適用がうたわれていることがあります。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
関連記事5.まとめ
リラクゼーションについての概要、リラクゼーションの種類、リラクゼーションの資格について解説しました。
またリラクゼーションとマッサージの明確な違いも合わせて解説させていただきました。
リラクゼーションについて理解でき、リラクゼーション体験をしてみたいと思っていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
以下の記事もおすすめです。
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