整体やマッサージをして、楽にはなったけど、1週間したらまた元に戻った。
よく聞く話ですよね。
下手な整体師やマッサージ師だったのは論外として・・、
考えられる要因の一つとしては、人間の性質として恒常性(ホメオスタシス)という現状を維持しようとする性質があるからとも言えます。
例えば、暑くなったり 寒くなったり 周囲の気温が高くなっても、低くなっても、体温は一定に調節しています。
自律神経が働き、暑かったら、毛穴を開き汗を出し、熱を放散して、体温を下げようと働きます。
甘いものを食べると、血糖値が上がりますが、インスリンというホルモンを分泌して血糖値を下げようと勝手に働きます。
このように、外部環境の変化に関わらず、一定の状態を保とうとする調節機能(ホメオスタシス)があるのです。
その本能のために、変わろうと思ったとき、身体が変化しようとしたとき、変わらないようにしよう!変化を避けよう!と脳や身体が働くのです。
肩こりが当たり前な状態なら、肩が凝ることが普通、その状態を維持しようとするのです。
凝りをほぐしたら、いつもと違うぞ、元に戻そう!という機能が働くのです。
それでは、変われないじゃない・・!?
イヤイヤそうではないのです。
今ある身体の当たり前レベルを、少しずつ変えていくことはできるのです。
走ることも、始めはしんどくても、毎日続けていれば、走ることの方が当たり前になってきて、走らなければ気持ち悪くなってきますよね。
食後のデザートも、毎日食べていれば、甘いものを摂ることが当たり前になる体になってますよね。
肩こりも、ほぐれている状態が普通になってくれば、ほぐれている状態を維持しようとするのです。
人間の性質として、肩が凝っている状態からほぐれている状態になったとき、元の凝っている状態に戻ろうとします。
例えば、1の状態が当たり前のとき、変化をあたえて、1の状態から10の状態になったとき、また1に戻ろうとするのですが、1に戻る前の5の状態のときに、また変化を与えて10にすれば、当たり前レベルが少しずつ2や3に上がってきます。
次は、10から6に下がったときに、10に上げる・・というふうに当たり前レベルを上げていくのです。
なので、整体を受けて、どれくらいで元の状態に戻ったかというのを1つの指標にして、1週間で元に戻ったのなら
週に2回にしてみよう。2週間で元に戻ったなら10日に1回にしてみよう。と良い状態を維持できる身体を知り、身体に良いレベルを上げていきましょう。すると、その良い状態が当たり前になっていき、月に1回でいい身体、2か月に1回でいい身体になっていきます。
3日坊主とは、よくできた言葉だと思います。
しかし、今の凝っている状態を変えたければ、少しずつの変化が必要なのです。