雨の日が近づくと頭痛がする。
台風、低気圧が近づくと身体がわかる、体調不良になる。この体調不良って気圧のせい?
よく聞く話ですよね。
気圧=頭痛と勘違いされている方が意外と多くいらっしゃいます。
おそらく低気圧なので、酸素が少ないから、頭が痛くなるって思いがちです。
しかし、気圧が下がっても酸素の濃度は地上ではほとんど変わらないようです。数千メートルの高地ならともかく、日常生活の中で “酸欠” になるほど
酸素は減っていないのです。
また、気圧が直接、 脳を押しつぶして痛みになるイメージもありますが・・
脳自体には痛覚がありません。
痛みを感じるのは脳の周囲の、血管、神経、筋膜、皮膚、筋肉です。
気圧の変化に影響されるのはむしろ、自律神経や血流のバランスです。
つまり、気圧の変化でストレス負荷をあたえ、自律神経が乱れて、血管拡張や筋緊張を起こして頭痛になるという流れになります。
また、気圧のせいだから、対処できない・仕方ないと思われがちです。
たしかに気圧の変化はコントロールできません。
しかしそれに対して過敏になっている身体の状態は整えることができます。
とくに、首・肩の筋緊張、姿勢の歪み(猫背・巻き肩)、睡眠不足や不規則な生活、交感神経優位の状態(ストレス過多)のような要素が関係します。
つまり、「気圧のせいかな・・・」
とあきらめるのではなく、整えるべき身体と生活習慣があるということです。