腎臓といえば、尿を生成する器官、体内水分調整器官というのがまずでてきます。
東洋医学では腎は
体液全体の清浄と、各臓器に必要な成分の調整を行っており、さらに内分泌の副腎、自律神経関連、生殖機能まで含まれていて、全身の精気を司っていると考えられています。
古典では、腎は、作強の官 伎巧出ず といって、各臓器の機能を促進していろんな働きを果たさせる役目をしています。
まさに肝腎かなめ!
全身に精気を与え、活発化させる。性ホルモンの分泌、ストレスへの抵抗も司り、血液や体内毒物の清浄と決済を行っています。この成分は必要かどうか最終判断するところですね。
塩分などが体内に多いと不必要分を排出させたりしてるということ。腎の働きが正常だと、血液成分も正常に保たれやすいということですね。
そして各臓器に必要な成分を調整もしてくれる。まさに体液の監督です。
整体では、2つある腎で右の腎は主に副腎内分泌機能の状態をみるので、命門と呼ばれ、過労、のぼせがあらわれやすく、左の腎は尿生成と水分調節の状況をみるので、水腎と呼ばれ、むくみ、冷えがあらわれやすいです。
症状としては、物事におびえやすく、何かを恐れ驚くことが多いです。不安な気持ちになる、がむしゃらに働くが根気が続かず、何事もやりすぎ感があります。皮膚が黒ずんで弾力がなく、むくみが出やすい。下腹部が冷えて腰が重く、下肢がつる、寝不足で頭が重く熟睡が出来ない、腹が硬く手足が腫れぼったい、口が苦くなる、皮膚に湿疹や化膿ができやすい、鼻血がよく出ることもあります。
上記に該当する項目が多い方は、腎が疲れやすい、弱い傾向があると考えます。
腎の経絡の流れを促し、腎に活力をあたえてバランスをとりましょう!
場所は経絡図を参照してください
その場所を擦ったり、圧迫しながら促しましょう。
また、骨と歯、目の瞳、生殖器、毛髪、耳に腎臓の状態があらわれるとされています。
大事な腎!普段から大切にしましょう。