群集心理というものがあるのですが、情報過多の時代、SNSの時代だからこそ知っておくこと、頭の片隅においておくことも必要なのではと思います。
群集心理で言われていることを簡単にまとめると、
1.衝動的で動揺しやすく興奮しやすい
2.暗示を受けやすく、物事を軽々しく信じる
3.感情が誇張的で単純
4.偏狭さと横暴さと保守的傾向がある
群集は知性や個性を焼失させ、集団と同等になってしまう。個性が消えて同じ方向に行く心地悪さがある。
個人は意識的個性を失うと、失わせた実験者の暗示に従い、性格、習慣に反する行為を行うこともある。
いしなく自分を導く力のなくなった自動人形、群集の考え方に染まる。
分母が増えると、誰が決定したのか? なぜそうなったのか?を追いにくくなる。
弱い権力に常に反抗、強い権力の前では屈服する。
あまりにも無意識的に支配され、心理的奴隷になる怖さがある。
また、群集は、単純化されたものに影響されやすく、単純化→わかりやすさ→広まる→暴走・・となりやすいが、
単純化は、全てのことを言ってはいないので、勘違いされやすい。
その勘違いされているものが広まり、それを疑うという自分の考えもなく、さらに広まっていく。。
昔の常識と今の常識が違うってことも、そういうところからきているんだと思います。
何にも考えず信じていたことってありますよね。
それが、命や人権に関わることだったら怖いですね。
健康や整体でも同じことがあります。
ポキポキ慣らすのがいい! とか 強揉みがいい! と20年前までは言ってました。
それが、今はポキポキは駄目だ。ちゃんと、歪んだ関節を狙ってできていればいい。筋線維を傷つけないように・・
とか・・変わってきていますね。
単純化したの言葉を見ての感じ方は各々あるはず。
その各々の意見を議論し互いにぶつけ合うこと、色味を混ぜることがいいと思います。
そして、単純化の奥の深層を理解しようとすることも必要でしょう。
本来は、自分の意見を言えるのがいいのに、少数派意見は潰される傾向がある。
今のSNSではそんな感じですよね。気を使って、空気を読んで・・もちろん、それも必要ですけど。
人それぞれ正義があって、争い合うのは仕方ないかもしれない、だけど僕の正義がきっと彼を傷つけていたんだね。
僕の嫌いな彼も彼なりの理由があったと思うんだ。
の考えはもっておきたいですね。
また、群集を動かすものは、不思議・伝説的なもの・・とも言われています。
イメージを刺激するのは、言葉・標語
意味曖昧で無意識に実現を希望している言葉ほど影響力がある(自由・平等・安心・安全などは自然の力、神秘の力を増大)
言葉とはイメージを呼び起こすボタン、イメージは人がするもの、
険悪なものでも用語たくみに選択すれば受け入れさせられることもある。
魅力的なキャッチフレーズって、巷にあふれていますよね。
そういうのがないと、商売もできないですし、信用も生まれません。
しかし、人を陥れることもある・騙されていることもあります。
自分の意見、考え、感じることの思考を停止しないことも大事です。